TIMONEフィロソフィ

TIMONE, the factory label on a journey—
for all people on their journey through life.

人生を旅する、全ての人に。 OUR PRODUCTS

旅するファクトリー
ブランド

1934年に繊維機械製造として石川県で創業したカジグループは、
この地の水資源が豊かな自然環境の中で、
機械製造、糸加工、織物、編物、縫製を専門とするグループ各社と共に
テキスタイル開発の技術を培ってきました。

徹底的にこだわった糸の加工技術を持ち、
その技術を活かし長年培った知識と経験で作られる
高い機能性としなやかな手触りのテキスタイルは、
感性を刺激する生地として世界中から高い評価を受けています。

TIMONEは、こうしたカジグループのテキスタイル開発の結晶として生まれた、
合繊を主素材とするMADE IN JAPANのファクトリーブランドです。

「Journey(ある場所から別な場所への片道の旅)」をメインコンセプトに、
合繊の軽くて機能性に富む特徴を最大限に活かした、
快適でいてエレガントなアイテムを提案します。

人生を旅する全ての人に。

TIMONEのコレクション企画は、素材作りから始まります。
合繊長繊維の糸の性質を見極めること。
織り方・編み方でどういった機能の生地になるかを想定すること。
また生地の表面にはどのような表情を与えたいか、検討すること。
そんなプロセスを経て設計が完成したら、
実際の織物に仕立てて試験を繰り返します。

繊維製造技術の進歩は早く、防寒衣類は10年前に比べて軽量化が進み、
重衣料の重さは半分になりました。
他にも汗を吸湿して発熱する糸や、接触冷感の生地、人工スエードなどの環境保全を考えた資材など、
主に合繊の糸を使った生地が、衣料用途だけではなく様々な分野で開発され、
身近な製品に使用されています。
カーボンファイバーや人工血管なども、繊維製品です。
機能性に富む合成繊維は耐えず進化を続けています。

長年に渡り、進化し続ける合繊を研究している私たちは、
近年の目まぐるしく変わる気候や環境に適応する高機能素材の開発と、
その素材を使った製品作りに取り組んでいます。

研究開発

ロゴとシンボルマークの
デザイン

TIMONEはイタリア語で、船の舵の意味です。
舵は、旅を象徴する言葉であり、自身の進路を導くキーアイテムでもあります。

近世の「大航海時代」という言葉を世界史の授業で覚えた方も多いのではないでしょうか。多くの人々が帆船に乗り組んで世界中を旅した時代は、同時に、天文学が発展した時期でもあります。乗組員たちは、船上から月や星の位置を見て、海上での自分の位置を測り、進路を計算していました。
ティモーネの新しいロゴとシンボルマークは、そんな船旅のイメージを投影してデザインされました。
当時実際に使われていた計測具「天球儀」と「緯度計測器」をモチーフとしたシンボルマークには、進路を決めるナビゲーターという意味を込めてあります。

また、TIMONEのOの文字の斜めの線は、地球の地軸の傾きと同じ23.4度になっています。直角の90度からこの地軸の傾きの23.4度を引くと、66.6度。ロゴのエレメントは全てこの23.4度と66.6度で構成されており、数学的にも美しい比率です。
ギミックをもう一つ。TIMONEのロゴのOの文字は、ほんの少し横に広がった楕円形になっています。これは地球が完全な球形ではなく、自転の遠心力で少し横に伸びた楕円になっていることから。
世界を旅するビジネスパーソンに自由と快適さを…
そんな思いを込めたデザインです。

OUR HISTORY

世界的に有名な合繊長繊維の産地・石川県に拠点を構えるカジナイロンは、
50年以上にわたって、世界中の様々なファッションブランドに超軽量ナイロン生地などを提供してきました。

「加賀絹」の発祥地とされる、現在の石川県・小松地方では、4世紀の雄略天皇時代に蚕桑と製織技術が発展。室町時代に将軍足利氏へ献上したことから加賀絹の名声が高まりました。
江戸時代に入ると加賀絹は加賀藩の前田家に庇護され、機業地としての加賀の基盤はより強固なものとなりました。
明治初期には北陸は絹織物の大生産地として知られ、その流れをうけて、やがて人絹糸として発明されたナイロン、ポリエステルなど合繊長繊維の生産量も日本トップの規模に。国産の長繊維の合繊織物・編物(ニット)製品のうち約60%が北陸地方で生産されています。現在、「北陸」は海外の繊維業界でも名前が通る存在です。

北陸で合繊長繊維の織物・編物の生産が盛んになった背景に、この地の水資源が豊かな自然環境が挙げられます。
特にナイロンの糸は公定水分率が他の合成繊維に比べて高く、生地を安定して織るには温度と湿度の管理が重要になります。
北陸地方は降水量が多く湿潤なため、静電気が起きにくく、合繊長繊維の生産に優れた環境だったと言えます。

北陸合繊産地の
歴史

MADE IN JAPANへの
こだわり

TIMONEで使用している生地は、生地の素材となる生機(きばた)を作る過程から、染め・加工、縫製に至るまで、
すべて一貫して”MADE IN JAPAN”で生産をしています。

日本国内の縫製工場の数は衰退の一途をたどっており、
国内の縫製工場数はピーク時の20~30%になってしまったと言われています。
今では日本に流通する衣料品の98%が輸入品…
つまり2%しか日本製の衣類はありません。
国産衣類の消滅が危惧される事態と言えます。

北陸で合繊の産地として生地を作り続けている当社は、
国内の繊維業界を盛り上げたいという気持ちと、
日本の卓越した縫製技術を世界に発信すべく、糸、織物、編物、縫製を専門とするグループ会社と共に、
「MADE IN JAPAN」にこだわって、さまざまなプロダクトを生み出していきます。

カジグループのあゆみ

1934年に繊維機械製造として石川県で創業したカジグループは、
仮撚糸加工、合繊長繊維織物・ダブルニット生地の生産、ニット製品の縫製からなる繊維事業と、
主に繊維業界向けの自動化・省力化機械の開発・製造、自動車・二輪車業界向けの冷間鍛造部品を製造・機械加工するマシナリー事業からなる企業体です。

現在では国内5社、海外2社(中国、インドネシア)も含めて
グループ関連企業7社を擁しております。
中でも、カジグループが誇る、毛髪より細い繊維を糸加工技術を持つグループ会社内で仮撚り加工し織られた薄くて軽い生地 「軽量織物」の分野では、
世界中のアウトドアブランドや大手アパレルメーカーから信頼を集め、
高い開発力・技術力で業界のトップを走っています。

1934.04 個人創業 繊維機械の製造を開始 代表者 梶 政野
1950.11 梶織物(株)設立 代表者 梶 政野 織機32台で操業開始
1951.06 法人に改組 (株)梶製作所設立
1965.07 カジナイロン(株)設立 代表者 梶 政野
1966.08 カジナイロン ARCT仮撚機6台で操業開始(ナイロン50D)
1972.01 カジニット(株)設立 代表者 梶 冨次郎
1974.07 カジソウイング(株)設立 代表者 梶 冨次郎
1981.02 カジナイロン 石川FK6 2台導入、本格的に高速加工開始
1991.09 カジグループCI導入 梶織物→カジレーネ社名変更
1995.07 P.T. Kaji Machinery Indonesiaを設立
2003.07 カジナイロン 複合対応高速仮撚機 導入
2005.06 中国 江阴市第四紡績机械制造 有限公司との合弁会社
「江阴梶泉机械 有限公司」を設立
2006.01 (株)梶製作所 ISO 9001取得
2010.08 (株)梶製作所 会長 梶 冨次郎、社長 梶 政隆 就任
2010.10 カジナイロン(株)、カジニット(株)、カジソウイング(株)、カジレーネ(株)
会長 梶 冨次郎、社長 梶 政隆 就任